ギャラリーせい
徹底した土づくり、時間をかけた窯たき
作家のご紹介
備前焼
作家:星正幸 店主からの一言

私の知る限り、備前作家の中で、一番現代的で、シンプル、硬質、美しいフォルムの器を造りだす作家だと思います。 一年に一回、14日にわたって焼き締められた器たちは、本物の匂いと美しさを演出しています。家の中に星さんが造りあげた備前が一つあるだけで、ホッとできるのではと私は考えます。
ギャラリーせいは年間を通じて星さんの全アイテムをそろえています。毎年春先の個展での新しいテーマづくりは星さんと相談して皆様をびっくりさせるのを、作家共々私の楽しみ、よろこびです。



作家の経歴

1949(昭和24)年
1973(昭和48)年
1975(昭和50)年
1979(昭和54)年
1981(昭和56)年
1983(昭和58)年1月
1986(昭和61)年2月
11月
1987(昭和62)年4月
11月
12月
1988(昭和63)年9月
11月
1990(平成2)年12月
1991(平成3)年10月
10月
1992(平成4)年9月
1993(平成5)年5月
1994(平成6)年11月
1996(平成8)年5月
9月
1997(平成9年2月
1998(平成10)年2月
1999(平成11)年3月
4月
9月


東京に生まれる
上智大学 文学部哲学科 卒業
備前焼窯元 備前陶苑に勤務
備前陶苑を退職し、森陶岳の「相生大窯」に参加
直炎式半地上窯を築窯 翌年一月初窯
東京・南青山グリーンギャラリーにて備前作陶展開催(60・62・63)
名古屋「手児奈」にて個展開催(隔年開催)
一水会陶芸展入選(H4)
田部美術館 茶の湯の造形展入選(H3・5)
一水会陶芸展にて硲奨励賞受賞
銀座荒井画廊にて個展開催
一水会陶芸展にて佳作賞受賞
銀座・黒田陶苑にて個展開催(H2)
東京・南青山グリーンギャラリーにて”鉢”展開催(H5・7)
東京・三越本店にて個展開催(H6)
焼き締め陶展にて記念賞受賞
現代陶芸「めん鉢」展入選
朝日現代クラフト展 招待出品
二十一米窯完成 初窯
朝日現代クラフト展入選
南青山・「こう」にて個展開催(毎年開催)
京都・たち吉にて個展開催
東京・瑞玉にて個展開催(H14・5月開催)
名古屋・「手児奈」にて個展開催
南青山・「せい」にて個展開催(以後、毎年開催)
東京・「青山グリーンギャラリー」にて個展開催
- 以降省略 -

作家の成作へ対する考え方
  原土を粒子別に自分の目でより分け、各々を木槌で砕く。機械で粉砕すると小石まで砕いてしまうからだ。その土を水を張った桶に入れ、水になじませ、頃合を計り、素焼の○に入れて水分を取る。パンケーキのような形になった土を張金で薄くハムのように切り、一枚一枚を手探りしながら、石を取り除く。今度は石取りを終えた土を紐状に伸ばし、ストックして土造りの作業は完了する。なぜこうして土造りに労力を注ぐかと云うと、同じ原土でも作業工程が違うと、明らかに焼成後の質感が違ってくることが分かったからだ。
備前焼
備前焼

 次に成作工程では、紐づくりで成作し、削り出し工法によって土の質感を引出します。窯詰めは、土による匣の中に詰め入れ、直接炎があたらないようにする。焼成、空気の流入を調整し、煙が出ないように焚く、酸化炎成。

 土づくり・成作・窯詰め・焼成、これら一つ一つが合わさって焼き物は完成する。作業工程を重ねてゆくことによって、「私の焼き物」が出来てくる。作業工程へのこだわりは、硬く焼き締まりながらも、やわらかく感じられる質感を求めている。そして透明感のある焼き物、それが出来れば備前の土は自から形を越えて、力溢れる存在感を表出できると思っている。うまくは云えないが、まるで詩をつくるようなものだろう。